傾城傾国

傾城傾国

中国に「傾城傾国」という言葉があります。「美女が国を滅ぼす」という意味で、四大美女が西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃。彼女たちの大好物は「西施乳」。西施の乳房のように白いフグの白子(卵巣)です。美食家・北大路魯山人は、脂が無いのに口いっぱいに広がるフグ刺しの美味を「無味の味」と評しました。

 「無味の味」はお茶にもあります。中国語で「貴白」と表現します。「あるかなきかの色にある、あるかなきかの味」で、宋代の皇帝・徽宗が求め好んだ味です。余談ですが、昭和天皇はフグを食べさせても手を付けなかったとか。フグには青酸カリの5百〜1千倍の猛毒があるからで、侍医が食べさせなかったということです。

 フグに限らず魚はおいしい。私は魚が大好きですが、あるころから考えさせられる現実にたじろいでいます。ゲノム編集技術で商品化される肉と魚に手を出せないのです。ゲノム編集は欧州発の考えで、動物を効率良く商品化するためスピードアップしています。たとえばブロイラー。短期間で巨大な鶏にするよう品種改良されました。疫病防止のため餌に抗生物質を混入しているので様々な障害も発生。死に至る鶏はたくさんいます。

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